◆郡上八幡大寄席は32回で千秋楽を迎えた。始まりは今から34年前。 入船亭扇橋さんが代表を務める「やなぎ句会」のご一行が郡上八幡へ訪れた。 この会は永六輔さんをはじめ、大西ノブユキさん・小沢昭一さん・桂米朝師匠・矢野セイイチさん、などそうそうたるメンバーで知られている。その「やなぎ句会」の集いの場所として私の店を食事も兼ねて使ってもらっていた。 腹を満たせながら話にも花が咲き、翌年は落語をやろうということになった。「郷土文化誌 郡上」のメンバーと一緒に私も世話役となり、名付けて「郡上八幡大寄席」が始まった。 これが32年間、今年まで続けられたということである。もちろん昼食は毎年平甚で食してから大寄席に向かうようになっていた。こんなにも長く付き合ってこられたことを大変光栄に思う。
◆加賀友禅の人間国宝・水野博氏が来られた時のこと。この時もさすがだと感嘆したものだった。蕎麦を召し上がっていただいたら、色紙はないかと訊ねられたので早速色紙とマジックインキをお渡しすると、あっという間にサラサラと伊勢海老を描かれた。 その後、氏は箸の先にそばつゆを付けて、それでみごとに彩色をされたのだった。なるほど、こういう手があったのかと、このアイデアには只々おそれ入りました!それがこの色紙である。 【来店時】 加賀友禅画家(人間国宝) 水野 博先生 1974年1月18日
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