「九代目・蕎麦の平甚」の歴史と、ご挨拶に添えて店主の蕎麦へのこだわりをご紹介。 お問い合わせへ 平甚電話番号:0575-65-2004
そばの平甚玄関写真:吉田川の河畔からの眺めを楽しみながら、打ち立てのお蕎麦を召し上がっていただけます。
 
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初  代

  ◆わかっとる限りでは、400年以上前に造り酒屋をしておったらしいです。ほれから代々、名を『甚助』としとるんです。江戸時代に庄屋やった先祖は、苗字帯刀が許されて「平野」と名乗るようになり、苗字が「平野」で名が「甚助」、そこで屋号が「平甚」となった訳です。  
           
 

二十七代

  ◆この人は、「能登屋与衛門」とも名乗って、三国に千石船を持って商いをしとったそうです。その時の舟に積んでいた舟箪笥が今も一階の座敷にあるで、よかったら見てってください。おそらく、うちにある骨董のうち一番値打物かも知れん。  
           
 

二十八代

   

 

 
  ◆この時、明治になって庄屋制度が廃止になって、町の三分の一ほどもあった土地が全部のうなって(無しになって)まったもんで、どうもそこから蕎麦屋を始めたらしいですな。
中央が先々代甚助
その上の眼鏡が先代甚助
   
 
           
 

二十九代

 

   
 
   
右側のトランペットを吹いているのが先代   店を継いだばかりの若き先代 甚助  
 
◆親父の代には年代の古い事を知った興味あるお客が、その所以を説明しろとあんまうるさいもんで、親父は面どくそうなって、十九代目と偽っとったんです。
 
           
  当  代  

当代 甚助
  ◆わし(私)は平成18年に87歳になりました。わしが50を過ぎてから九代目を継(大畑於左武)いだんですが、どして九代目かって言うと、親父の時に十九代でも多すぎるから十代省いて、もう九代って事にしてまえッ!と、わしが親父に九代目と言わせたんです。(笑)
  ほれから、わしの代になっても変わらず九代ってことにしとります。九代目とはこれ、シャレですな!いずれにしても、家が古いということには違いない・・・。ほれで、今も九代目・平甚で通しておるんです。
 
           
  当 代 妻  


当代妻

 
跡継ぎの倅と娘
  ◆家内は先代の娘です。 
跡継ぎの倅(光司)と嫁(明子)「名古屋から、ベッピンでよう気がつく嫁をもらいました♪」
 
           
 



 
           
     
 
 
        今も昔も清流吉田川のロケーションは絶景。  
           
 
 
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  俳句や川柳について、およそ素人の私ですが、俳句が日本人気質を表した文学であると同じように、そばもよく我々の気質を表した食物の一つだと思います。
 食物としてそばは長い歴史を持ち、日本の風土文化の中で作り上げられ、庶民の嗜好に受け入れられ、いわば日本の連綿たる伝統を背負った、世界にあまり類を見ない民族的たべものです。
 外国の人には日本人のそばへの愛好と、その食べ方は奇異に写るようですが、しかし、それこそが実はそばの中の日本ではないでしょうか。もっとそばを見直し、愛すべきであると思っております。
 何事も機械化、省力化時代を経て、木鉢を使うそば屋も年々無くなってゆきます。少しばかりのそばを打つのに、汗水流して木鉢に取組み、時の流れに逆らって、一筋のそばに打ち込むことが、私の生涯続く修業のひとつと思っております。
 50を過ぎた頃、私は家内と息子を連れて、旨い味を求めて日本中をくまなく渡り歩きました。そこで学び得たものは『材料が肝心』ということでした。それからというもの、私は『心がけ』で蕎麦を追求してきました。
 味は積極的、経営は消極的。これが我々飲食業者の金科玉条で、ソロバンはじいて味は割り出せない、かといって採算なしでもだめ。材料を吟味して活かす。そして手まめに丁寧に作る。
 古い伝統を守って、趣味そばに生きようとした先代の足元にも遠くおよばないという不安や情けなさは、80の歳をゆうに越してもなお私の脳裏から片時も去りません。ともあれ、どのような意味でも、私は先代のおかげで生涯を、「そばに生きる」ことになりました。
 そのことで先代や、女房に感謝し、私自身も満足している今日この頃であります。
 お待たせしてでも律儀な商売をしたい、広げるつもりはありません。そして、いいうわさを立ててもらえる本物志向で行きたいと思っております。
 「うまかった」「ご馳走さま」「また来るよ」というお帰りの際にいただく一言が、この道の生甲斐です。これからもたくさんの方々と出逢い、いい瞬間をいっぱい共にして、骨惜しみ無い人生を送りたいと思っております。
 
 
 
 
  平甚の蕎麦は、つなぎを一切使わず100%蕎麦粉のみで打つ十割の手打ち蕎麦です。蕎麦の味を最大限に生かす為、毎日お客様の入りを見ながら、打ち立ての蕎麦を出すようにしています。その為多少お出しするのに時間を頂くこともございます。
 私の考えですが、蕎麦とは本来噛まないと味はわかりません。「喉ごし」などという言葉を耳にしますが、果たして味がわかりますか?噛む事で歯ごたえ、蕎麦の香り、甘味がわかるもの。それ故、平甚の蕎麦は少し太めに、蕎麦らしく食してもらいたい太さに切ります。
 蕎麦粉にもこだわり、信州産の上級ランクのものの中から美味しいと思う、石臼挽きにした蕎麦粉を使用して打っております。
 さらに蕎麦の味を左右するものが水です。平甚のある郡上八幡は水が綺麗な事でも良く知られています。平甚は名水百選に一番最初に選ばれた「宗祇水」のほど近くにあり、大自然に育まれた美味しい郡上の清水により皆様に愛され続けている蕎麦を打ってこられたと思っています。
 お蕎麦のお好きな方はもちろん、そうでない方もぜひご賞味いただきたい。
 
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